RAGの回答が間違うのはなぜ?精度を上げる前に見るポイント
まず押さえたいこと
RAGの
- 引用が
付いていても、 答えの 条件を 原文が 裏付けているとは 限らない。 - 正答率は、
質問の 種類と 回答を 控えた 件数を 一緒に 読む。 - 変更前後を
同じ 質問で 比べ、 初めての 質問でも 確かめる。
このガイドの背景
デモでは答えられたのに、現場の質問では話がかみ合わない。引用まで付いているのに、そのまま案内するのは不安。そんなRAGを前にすると、もっと高性能なモデルへ変えたくなるかもしれません。
先に見るべきなのは、必要な資料を見つけられたか、内容を読み違えたか、そもそも資料に答えがあるかです。間違い方を見分ければ、次に直す場所と、業務で使える範囲を判断できます。
もっともらしい答えの、どこが違ったのか
説明用の
この
評価用には、
モデルを変える前に、検索と回答を切り分ける
RAGには、
開発会社には、
元資料同士が
- 必要な
資料 正式な答えと例外が、原文に存在するか
- 検索した
箇所 その原文が見つかり、回答生成へ届いたか
- 実際の
回答 条件を落とさず、原文に沿って答えたか
最初に欠けた工程を見つけると、資料・検索・生成のどこを直すか決められます。
参考:Microsoft Learn:Retrieval-Augmented Generation (RAG) evaluators
きれいな質問より、現場で出る聞き方を集める
評価の
よく
表が収まらない場合は横にスクロールできます。
| 質問の状態 | 望ましい返し方 | 見逃したくない失敗 |
|---|---|---|
| 正式文書に答えがある | 必要条件と根拠を示す | 例外や対象者の抜け |
| 利用者の条件が足りない | 必要な条件を聞き返す | 都合のよい前提を補う |
| 文書に答えがない | 不明と伝え、確認先を示す | 存在しない制度を作る |
| 旧版と新版がある | 適用日に合う内容を使う | 更新日の新しさだけで選ぶ |
「正答率が高い」だけでは、導入を決められない
正答率を
また、
社外に
採点をAIへ任せる場合も、人が基準を作る
毎回
まず
依頼先が
改善を頼むなら、変更前後の答えを見せてもらう
検索方法、
調整に
評価に
検討・発注前のチェックリスト
担当者と確認状況を添えて、社内の検討メモや打ち合わせの議題にご活用ください。
チェックリストをテキストで保存確認日:________________ / 担当者:________________
- 現場の言い回しを残した質問を集めた。確認状況・メモ:
- 回答に欠かせない条件と正式な根拠を決めた。確認状況・メモ:
- 検索結果と、生成へ渡した資料を確認できる。確認状況・メモ:
- 保留や処理失敗を、回答した件数と分けて集計する。確認状況・メモ:
- 重大な誤りが出た用途の扱いを決めた。確認状況・メモ:
- 調整に使わない最終確認用の質問を用意した。確認状況・メモ:
よくある質問
高性能なモデルにすればRAGの精度は上がりますか?
読み違いの改善は期待できますが、必要な資料が検索されていなければ原因は残ります。先に根拠が回答生成まで届いているかを調べ、その上で同じ質問を使ってモデルを比較します。
正答率は何%あれば公開してよいですか?
用途や誤りの影響が違うため、一律には決められません。社内の下書き支援と、顧客への確定回答では条件が変わります。重大な失敗と人の確認負担を分けて、業務側と基準を決めます。
資料を更新しただけでも評価は必要ですか?
必要です。答えの根拠や検索結果が変わるため、関連する質問とこれまでの代表質問を確かめます。正解として登録した内容も、新しい規程や適用日に合わせて見直します。
参考資料
製品の仕様・提供条件は変更されることがあります。採用時には公式資料と契約内容をご確認ください。
- Retrieval-Augmented Generation (RAG) evaluatorsMicrosoft Learn
- Evaluation conceptsLangChain
記事の内容を、自社の検討へ
気になる回答を、改善の出発点に
実際に困った質問と回答、使ってほしい資料をもとに、原因を切り分けます。RAGの新規開発や本番導入に向けた検証についてご相談ください。
対象業務・開発する範囲・運用の分担。まだ決まっていないことも含めて、一緒に整理します。
この記事について
編集・発行:株式会社ダンドリ
AI・業務システム・Webサービスの設計、開発、運用を支援する会社です。開発を検討する方が判断に使えるよう、公式資料と公開情報をもとに解説しています。
説明用の例と公開事例を区別し、参照した資料は本文と記事末尾に掲載しています。
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